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拓け!日本のカイロプラクティックの未来!!

こんなことが信じられるだろうか? 何年もの間、足の痺れに苦しんでおり、日常生活にも支障があった。様々な病院にかかったが、どの病院に行っても、痛みの原因は不明。しかし、ある病院で診察したところ、たった1回の治療でその痛みが治ったというのだ。実際にあった、私の知人の話である。 その時に、彼女が受けた治療がカイロプラクティックだった。 カイロプラクティックとは、脊柱の構造的・機能的異常を科学的に研究し、それを正せる希少な治療法である。整体の様な経験療法とは異なり、治療の裏側には、すべて科学的な根拠が存在する。背骨の構造と機能を正常にすることで、身体を調節している神経系の働きを正し、問題の根本的な原因を解決する。つまり、科学的根拠に基づく、真の原因療法なのだ。そのため、効果は幅広く、腰痛、肩こり、頭痛、首の痛み、背中の痛み、手足の痺れなど、筋骨格系の問題により生ずる症状全般に有効とされている。 これまでの治療法では治らなかった体の不調が、もしかしたら、解消するかもしれない。カイロプラクティックは、そんな可能性を秘めている。 この様な、カイロプラクティックの効果は世界中で認識されており、現在は、世界80カ国に広がりを見せている。そして、発祥国のアメリカをはじめ、イギリス・オーストラリアなど、その半数の40カ国・地域では法制化がなされており、それらの国のカイロプラクティックは、日本の医師免許同様、国家資格として認定されている。カイロプラクターになるためには、国際基準を満たしたカイロプラクティックカレッジを卒業する必要があり、卒業後は、医師と同様に診断権を持つ。国際基準とは、世界保健機関(WHO)で定められており、4200時間以上の基礎医学と臨床を学んだ者とされている。4200時間というのは、医科大学の基礎医学の講義相当数、もしくはそれ以上に匹敵する。 一方、日本はカイロプラクティックに関する法律が整備されていない。現在日本には、1万~2万名のカイロプラクターが居ると言われているが、専門学校や週末セミナー等で学んだ開業者が9割以上を占めており、技術レベルが低い。前述の国際基準を満たすカイロプラクターは、全体の数パーセント(約600名)にしか満たない。 今後、日本においても、技術の確かなカイロプラクティックが広がれば、これまでの治療法では効果が薄かった症例に対しての効果も期待できるが、そのためには、国の法制化(特にカイロプラクターの国家資格化)と、それを前提とした上で、「質の良いカイロプラクターを輩出する仕組みづくり」という2つの課題を克服する必要がある。 国がこのまま、国家資格化を進めなければ、世間には技術の伴わないカイロプラクターが増えてしまう。事実、正規のカイロプラクティック教育を受けていない施術者が、過度に施術を行い、背骨や椎間板に影響する事故の発生も報告されている。この様な事例が多く発生すると、「カイロプラクティック=危険」といったイメージが先行してしまい、他国では十分に実績をあげているカイロプラクティクが、日本では、信頼のないものとして扱われてしまう。 しかし、今後、国家資格化が進み、腕の確かなカイロプラクターのみが正規の治療を行える環境が整えば、「カイロプラクティック=筋骨格系の症例に効果が高い」という認知や、実績につながる。法的な保障が生まれることにより、カイロプラクティックの治療を受けたことがなかった人も、安心して治療を受けやすくなる。そして、これまでの治療法 では治らず苦しんでいた人々も、カイロプラクティックによって回復に繋がる可能性が出てくる。患者の安心、安全、行く末は健康の確保にもつながるのだ。そのために、国はいち早くカイロプラクターの国家資格化を進めていく必要がある。 それと並行して、もう1つ欠かせないことが、国際基準を満たしたカイロプラクターを、より多く輩出する仕組みを作ることである。いくら法を整えたところで、それらの基準を満たす人材を輩出できる仕組みがなければ、カイロプラクティックは広がらない。 日本国内にはWFC(世界カイロプラクティック連合)が基準を称するカイロプラクティック教育機関が、2校存在する。その2校の担う役割は大きい。国際基準を満たした教育を提供できる教育機関であることを全面にアピールし、これから新たにカイロプラクターになる人材に対し、WFCが認定した教育機関で学ぶ必要性を強く訴え、継続して優秀な人材を輩出する必要がある。そして、医師に人間性が求められることと同様、カイロプラクターも、技術力だけではなく、人間性を兼ね備えた人材でなければ、今後の業界を牽引することはできない。そういったことを意識し、業界全体の成長を促して欲しい。 日々の生活を送る上で、”健康”が大切であることは言うまでもない。その中で、これまでの治療法とは異なる効果を持つカイロプラクティックの担う役割は、大きい。今後の日本においても、法制化と人材の育成という2つの課題を克服することができれば、効果の高いカイロプラクティックが広がり、それにより、たくさんの人々が救われる未来も、そう遠くはないだろう。
 

キヨラ

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